朝の器に、光が落ちる音
朝6時、キッチンに立つ。
昨日の晩、洗い立ての白皿が棚の中で乾く音は、誰も聴いていないはずなのに、なぜか耳に残る。
今日はその白皿に、朝の卵を乗せてみた。
器が変わると、朝が変わる
実は先週、古い陶器の器をいくつか手放した。
「まだ使えるのに」という罪悪感もあったけど、使わない器が棚の中で重たそうに並んでいるのを見るのが苦痛だったから。
手元に残したのは、白と青のシンプルな鉢型のお皿と、少しだけ形が崩れた茶碗2つ。
それだけで、朝の時間が全然違う。
朝の卵、3つのルール
朝の卵を焼くとき、最近3つだけ守っているルールがある。
1つ目:必ず白皿にのせる
黒いプレートだと、卵の黄身が暗く見える。白だと、朝の光が乗って、まるで朝日みたいに見える。
2つ目:箸で触るのは一度だけ
フライパンの中で卵を触りすぎない。一度だけ箸でさっと混ぜて、あとは放っておく。触れば触るほど、硬くなる。
3つ目:器にのせたら、まず見る
食べてからではなく、のせた瞬間に目を閉じて、光の当たり方を見る。朝の最初の3秒で、その日の気分が決まる気がする。
小さな器、大きな発見
器を手放すとき、同時に手放したものは「もっといいものを使わなきゃ」という強迫だった。
棚に並んでいる器が、毎日同じ顔をしていてもいい。白くて、少し形がずれていて、触ると少し温かい。
朝、その白皿に卵を乗せて、光が落ちる音を聴く。
誰も聴いていない音だけど、聴こえる気がする。
今日の小さなTO DO
- 棚の器を1つだけ拭く
- 卵を焼くとき、触るのは一度だけ
朝のキッチン、白皿の上で光が震える。その音を、今日も聴き逃さないように。